時代に翻弄された四姉妹のそれぞれの葛藤と家族の絆を詩情豊かに描いた映画『若草物語』は、老若男女問わず、ファミリー層にも高齢層にも響くこと間違いありません。Bunkidoでは、当作品の日本語吹替版および日本語字幕版をご用意しておりますので、さまざまな上映形態に対応可能です。この機会に『若草物語』の上映会を企画してみてはいかがでしょうか。
●『若草物語』の見どころ
アメリカの作家ルイーザ・メイ・オルコットによる半自伝的小説『若草物語』を原作とする映画です。南北戦争時代のアメリカ・マサチューセッツ州を舞台にしています。性格も夢も異なる4姉妹が葛藤を抱えながらも成長していく様を温かく描いています。女性の自立や自己実現など現代にも通じる問題を描いたこの映画は、今でも高い共感を呼ぶ映画と言えるでしょう。それだけに留まらず、少女たちが成長していくなかで訪れる別れや死への対面とその受容など、この映画で示される数多くのテーマは、どの時代にも通じる普遍性があります。
この映画では、自己犠牲や他者への思いやり、慎ましさや節度が丹念に描かれており、現代人が忘れてしまったこうした美徳に心を奪われる方も少なくないかもしれません。また索漠とした現代において失われてしまった温もりのある家族の姿に郷愁を覚える人も少なくないでしょう。
映画は類型化された家族愛を安直になぞるようなことがありません。階級差の問題や結婚観の違いによる摩擦、姉妹間の対立など陰影に富むドラマ構成となっているため、感情を揺さぶられながら観ることになるので見応え十分です。それでいて軽妙な言葉のやり取りなど微笑ましいコメディ要素も適度に挿入され、ほのぼのとした温もりを感じさせてくれます。深みのある人間ドラマとユーモラスな温かみを両立させているところにこの映画の秀逸さが示されていると感じられます。
『若草物語』は、欧米ではサイレント期も含めこれまでに8回も映画化がなされてきました。最近では2019年にハリウッドで映画化されています。また舞台やテレビドラマとなると枚挙に暇がないほど数多くの作品が世界中でつくられてきています。それだけこの物語は普遍性が高いと言えます。日本でも人気は非常に高く、リバイバルとして再上映されたり、テレビにおいても何度も放映されたりしてきました。高齢者にも認知度は高いといえるでしょう。
監督は、日本でも人気の高い『哀愁』を手掛けたマーヴィン・ルロイ。主演格の次女ジョー役には当時の人気女優であり、『グレン・ミラー物語』での演技が印象的なジューン・アリソンが務めています。四女エイミー役には後に大女優となるエリザベス・テーラーが、長女メグ役にはジェイミー・リー・カーティスの母であり『サイコ』で有名となったジャネット・リーが務めています。
●上映会のご提案
この機会に名作『若草物語』の上映会の企画を立ててみてはいかがでしょうか。深いドラマでありながら温もりを感じさせるこの映画は、間違いなくオーディエンスの満足度を高めてくれるでしょう。上映権の料金については、お問い合わせフォームよりご連絡ください。上映規模に応じて、現実的な上映権料をご案内いたします。