マレーネ・ディートリヒのハリウッドデビュー作にして代表作の『モロッコ』の映画上映界をしてみませんか。

 

今回は、マレーネ・ディートリヒの代表作のひとつである『モロッコ』(1930)をご紹介したいと思います。Bunkidoでは、日本語吹替版、日本語字幕版ともにご用意しておりますので、この機会に上映会を企画してみてはいかがでしょうか

世界を魅了したマレーネ・ディートリヒのハリウッドデビュー作

マレーネ・ディートリヒ(1901–1992)は、ドイツが生んだ20世紀を代表する映画スターです。1930年制作のドイツ映画『嘆きの天使』が世界中で大ヒットし、その艶めかしくも中性的な魅力に世界中が感嘆しました。デートリッヒは、すぐにハリウッドに招かれることになります。米国に渡ったディートリヒは、本作でハリウッドデビューを飾り、人気を不動のものにしました。ディートリヒは、その後1930年代から40年代にかけてハリウッドの中心で活躍、スウェーデン出身のグレタ・ガルボと人気を二分する存在となりました。主な代表作は、本作以外にも『嘆きの天使』、『上海特急』、『舞台恐怖症』、『情婦』などの作品が挙げられます。1950年以降、主演作が少しずつ減るなか、ディートリヒは活躍の場をスクリーンからステージに切り替え、歌手としてのキャリアも重ねることになりました。1970年には大阪万博EXPOにも来日し公演を行っています。

マレーネ・ディートリヒとゲイリー・クーパーの二大スターによる恋愛劇

モロッコの港町にやって来たナイトクラブの歌手エイミー(マレーネ・ディートリヒ)と外国人部隊に所属する女たらしの兵士トム(ゲイリー・クーパー)との恋愛と葛藤、運命の選択を描く物語ですが、タキシード姿で舞台に立つデートリッヒの艶めかしい姿は映画史に残るシーンとして記憶されています。また男装のままでのデートリッヒのキスシーンはいま観ても衝撃的で、このシーンも伝説となりました。異国を舞台にした妖艶なディートリヒと冷静沈着なゲイリー・クーパーとの成熟した大人のロマンスをスタイリッシュな映像で描いたこの映画は、世界中で大ヒット、日本では最初期の字幕つき映画となり、大きなヒットにつながりました。

ディートリヒの相手役は、『誰が為に鐘は鳴る』や『真昼の決闘』などで有名なゲイリー・クーパー。二、三年前から、すでに主役級の俳優として成長していましたが、本作で人気を決定づけることになりました。

監督は、ディートリヒの出世作である『嘆きの天使』を撮った名匠ジョセフ・フォン・スタンバーグが務めています。オーストリア・ハンガリー帝国出身で7歳の頃にアメリカに移住したスタンバーグは、ヨーロッパ人らしい耽美的な映像美を追求しました。絵画的構図や緻密な装飾、明暗を際立たせた照明や、状況に合わせて移動する執拗なカメラワークなどにこだわり、耽美的であるばかりではなくドラマに緊張感を与える演出を心がけていました。

またスタンバーグがテーマとして描いたのは、欲望や愛を求めるがゆえに犠牲となってしまう個人の誇りや誠実さを守ろうとする人間の姿でした。ディートリヒとスタンバーグは本作以降も手を組み、『上海特急』や『ブロンド・ヴィーナス』など7本の映画を世に送リ出すことになりました。

本作は公開されると、大変な評判を呼び、ソ連の巨匠エイゼンシュテインや映画の王様チャップリンも賛辞を惜しみませんでした。チャップリンは次のようにこの作品を称えています。「確かにスタンバーグは芸術家だ。これはこれまでの最高傑作だ」

アカデミー賞では、監督賞、主演女優賞、美術賞、撮影賞と主要4部門にノミネートされました。受賞は逃したものの、作品としては高い評価を受けることになりました。

モロッコ(morroco)
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
出演:マレーネ・ディートリヒ/ゲイリー・クーパー
制作年度:1930年 製作国:アメリカ合衆国

 

一世を風靡したマレーネ・ディートリヒの退廃的な姿を堪能できる傑作『モロッコ』の上映会を企画してみてはいかがでしょうか。弊社Bunkidoでは、本作の日本語吹替版と日本語字幕版をご用意しています。お問い合わせは、フォームからご連絡ください。無理のない上映権料をご案内いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。