【高齢者向け映画上映会のすすめ】『誰が為に鐘は鳴る』のご紹介

高齢者向けの映画上映会に最適な映画として、今回は名作『誰が為に鐘は鳴る』をご紹介したいと思います。イングリッド・バーグマンとゲーリー・クーパーの二大スターの初共演である本作は、ヘミングウェイ原作の文芸作品でありながらもスペクタクルシーン満載の手に汗握るサスペンスであり、ラブロマンスも絡む贅沢な作品に仕上がっています。

舞台は、1930年代のスペインの市民戦争(スペイン内戦)。ファシズム政権を倒すためにゲリラ部隊に身を投じた米国人主人公が橋を爆破する危険な任務を遂行するまでの三日間のドラマをスリリングに描いた作品です。

憧れのバーグマンの美しさが堪能できる名作

主役のマリア役には、当時絶世の美女と言われたイングリッド・バーグマン(『カサブランカ』、『ジャンヌ・ダーク』)が務めました。完璧につくりこまれたメイクとロングヘアで飾りつける従来のハリウッド女優のあり方を捨て、原作通りに髪をベリーショートにし、素顔に近いメイクでこのマリア役に挑みました。ヘミングウェイは、バーグマンの姿を見て「You are Maria!(君がマリアだ!)」と感嘆したと伝えられています。

また本作はバーグマンにとって初めてのカラー作品であり、若き日のみずみずしいバーグマンの魅力を堪能できます。なかでも相手役のゲーリー・クーパー(『真昼の決闘』、『昼下がりの情事』)に深い傷を負った過去を吐露するシーンの美しさは必見です。「超・クローズアップ」によってスクリーン一杯に拡がるノーメイクに近いバーグマンの顔貌、過去の記憶に怯え震える唇、涙に溢れた瞳の輝き、その美しさに誰もが息を吞むことでしょう。

初心なバーグマンのラブシーンも必見です。恋を知らないバーグマンは初キスに戸惑うばかりです。「キスするときは鼻はどちらに向けるの?」(“Where do the noses go?”)という有名なセリフはこのシーンで飛び出します。少女のようにキスに戸惑いを見せる姿とキスを終えたあとに大人の女性の表情に様変わりする姿をバーグマンは見事に演じきりました。その演技力は高く評価され、アカデミー賞主演女優賞に初めてノミネートされました。

ちなみにバーグマンとクーパーの二人はこの撮影で恋仲となり、二回目の共演に至るまでの二年の間、禁じられた恋(W不倫)に身を焦がします。

極限のノンストップ・サスペンスとしての魅力

本作はラブロマンスだけが魅力の映画ではありません。敵の砲撃が響いた瞬間、一瞬の狂いもなく橋を爆破せよという過酷な任務を強いられた主人公が、タイムリミットとのせめぎ合いのなか奮闘する姿がスリリングに描かれていく、一大サスペンスドラマでもあります。ゲーリー・クーパーが扮する主人公は、純粋な少女マリアとの奇跡的な出会いという幸せに浴する半面、命をかけた壮絶な三日間を闘い抜かなくてはなりません。ネタばらしになるので詳しくは書きませんが、主人公の置かれた立場はどんどんと難しくなり、孤立無援のなか、最後のクライマックスを迎えることになります。文芸作品の映画でありながら、ハリウッドならではのスペクタクル・サスペンスでもあるわけです。●本作『誰が為に鐘は鳴る』が高齢者の鑑賞に最適な訳(ワケ)
スクリーンを通して、一世を風靡したイングリッド・バーグマンという女神との再会に多くの高齢者は感動を覚えることでしょう。みずみずしくよみがえる記憶は、効果的な回想法につながります。バーグマンは名前しか知らなかったという高齢者もいるかもしれませんが、男性でも女性でも、バーグマンの美貌を前に、ドーパミンが分泌され、ときめきやわくわく感が引き出されます。そうした高揚感は、自律神経にも刺激を与えてくれるでしょう。忘れかけていた美しさへの衝動は、みずみずしい感情を呼び覚ますはずです。また本作は、一大サスペンス映画でもあります。その緊迫感は、平坦な日常では感じ取れない感情の豊かな起伏をもたらし、濃い時間を過ごすことでマインドフルネスを体験することになります。物語が終わったあとには、強烈なリフレッシュ感に包まれることでしょう。日々の生活に前向きな感情を与えることにもつながる有意義な時間になるはずです。

●パブリックドメインの本作の映画上映会をぜひご検討ください

弊社Bunkidoでは、本作に日本語吹替えと日本語字幕を付与し映画上映のライセンスを販売しております。パブリックドメインの作品ですので、無理のない予算で本格的な上映会が実現できます。高齢者にぴったしの本作の上映をぜひご検討ください。ライセンス料や条件等についてはお問い合わせフォームからお問い合わせください。