大好きな映画をみんなと共有したい、映画を通じて地域の人々と交流できる場を提供したい、高齢者向けの上映会で高齢者の方々の健康促進を図りたい、そんな上映会への希望を抱きながら、映画の上映権料が高くて諦めざるを得ないケースは少なくないようです。また上映会を開催したものの上映権が高くて採算ベースに合わず、その後の開催を控えざるを得ない、または年に一回のみの開催に限定を余儀なくされている方も少なくないでしょう。
自主上映に門戸を開いている大手配給会社の映画もありますが、上映権料はやはり高めの設定が多いようです。ドキュメンタリーやインディペンデントの映画であれば自主上映権は比較的安くなりますが、作品の選定の幅は限定されたものになってしまうでしょう。エンターテインメントな映画を楽しんでもらいたいという趣旨の上映会には不向きな映画も多いかもしれません。
そこでおすすめしたいのが著作権のフリーとなったパブリックドメインの映画です。日本語吹き替え版や日本語字幕版のパブリックドメイン映画は上映権料が必要になりますが、比較的安価であるため採算が充分に見込める上映会が可能になります。
パブリックドメインの映画とは
どんな創作物にも著作権というものが存在しますが、著作者の死後や映画公開後、一定の期間が過ぎれば著作権がフリーとなり、パブリックドメインの映画となります。パブリックドメインを日本語に直訳すると「公的な領域」となります。なぜ著作権を公的な領域として開放させるのかには、明確な目的があります。一定の期間を経た著作物は、著作権保有者の独占からその権利を開放し、社会へと還元することにより文化の発展を促すことを目的にしているのです。わかりやすいケースでいいますと、夏目漱石や芥川龍之介、シェークスピアの著作はすべてパブリックドメインとなっており、古典として多くの人の目に触れることで大きな文化的影響を与えています。
映画の場合は、文学、音楽、絵画などと異なり著作権は個人ではなく映画会社が持っているケースが圧倒的に多いため、一般には製作国における映画公開後70年を経たものが日本ではパブリックドメイン扱いとなります。
パブリックドメイン映画は名画の宝庫
今年2025年の時点でパブリックドメインになる映画は1954年までに公開された映画となります。1954年以前の古い映画ですが、ハリウッド全盛期や邦画全盛期の珠玉の名作がすべてパブリックドメインであるというのは驚くべきことではないでしょうか。お馴染みの『ローマの休日』や『風と共に去りぬ』、『第三の男』、『市民ケーン』などの名作中の名作もパブリックドメインです。またマリリン・モンローやイングリッド・バーグマン、エリザベス・テーラーなど往年の銀幕スターの代表作のいくつかもパブリックドメインに含まれています。『雨に唄えば』などの楽しいミュージカル映画からスリラー・サスペンスの巨匠ヒッチコックの作品群、または西部劇の代表作の多くもパブリックドメインにあたります。
ハリウッド映画ばかりではありません。ヨーロッパ映画に目を移せばフランス映画を代表する映画として挙げられる『天井桟敷の人々』や『自由を我等に』、『禁じられた遊び』などもパブリックドメインにあたりますし、ジャン・ギャバンの代表作として有名な『望郷』や『大いなる幻影』、マレーネ・ディートリヒの代表作『嘆きの天使』もパブリックドメインです。さらにイタリアン・ネオリアリズムの『自転車泥棒』や『無防備都市』、『靴磨き』から巨匠フェリーニの『道』に至るまで、多くのヨーロッパの名作がパブリックドメインの扱いになっています。
これらパブリックドメインの名作は、小説の古典作品のように普遍性が高いので、いま観ても色褪せることなく観る人の心に強く響くことでしょう。
この機会にぜひパブリックドメインの映画の上映会を企画してみてはいかがでしょうか。Bunkidoでは、現在2,200タイトル以上のパブリックドメインの映画の上映権を販売しております。上述した映画以外にも多くの名作映画を網羅しています。上映規模や上映料金をお伝えいただければ、現実的な上映権料をご提示いたします。下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。弊社の保有する2,200タイトルのリストもご提示可能です。
※なお、市販されているDVDを許可なく上映しますと、そのDVDの映画がパブリックドメインであったとしても著作権に抵触しますのでご留意ください。DVDに付帯する日本語吹き替えや日本語字幕にも著作権が存在するためです。