第三の男

the third man

哀愁漂うウィーンにおける光と影、映画史上に燦然と輝く名作
1949年度カンヌ国際映画祭グランプリ

「アンナ・カレニア」(’ 48)のアレクサンダー・コルダと、「白昼の決闘」(’ 48)のデイヴィッド・O・セルズニックの共同作品で、1949年度カンヌ国際映画祭グランプリと1950年度アカデミー撮影賞を受賞した。戦後イギリス文壇のカソリック作家グラハム・グリーンが映画のために原作を書き、自ら脚色。これを「邪魔者は殺せ」(’47)のキャロル・リードが監督・製作した。ロバート・クラスカーが撮影した。セットは「バグダッドの盗賊」(’40)のヴィンセント・コルダ、ジョン・ホークスワースが担当。なお音楽はこの映画のためにウイーンのジッタア演奏家アントン・カラスが作曲。自ら演奏している。「市民ケーン」(’ 41)のジョセフ・コットンとオーソン・ウェルズ、「パラダイン夫人の恋」(’ 47)のアリダ・ヴァリらが出演している。

監督: キャロル・リード

1949年作品 制作国イギリス 上映時間104分

◆第3回カンヌ国際映画祭(1949年)グランプリ:キャロル・リード
◆第24回(1951年度)アカデミー賞 撮影賞 (白黒部門)受賞
◆英国アカデミー賞 作品賞(国内部門)受賞
◆キネ旬創刊80周年記念 「映画人が選ぶオールタイムベスト100 外国映画編」第1位(1999年)

監督:キャロル・リード
製作:キャロル・リード/アレクサンダー・コルダ/デヴィッド・O・セルズニック
脚本:グレアム・グリーン
撮影:ロバート・クラスカー
編集:オズワルド・ハーフェンリヒター
音楽:アントン・カラス
録音:ジョン・コックス
助監督:ガイ・ハミルトン

ジョゼフ・コットン(ホリー・マーティンス)
オーソン・ウェルズ(ハリー・ライム)
アリダ・ヴァリ(アンナ・シュミット)
トレヴァー・ハワード(キャロウエイ少佐)
バーナード・リー(ペイン軍曹)
パウル・ヘルビガー(門番)
エルンスト・ドイッチ(クルツ男爵)
ジークフリート・ブロイアー(ポペスコ)
エリッヒ・ポンド(ヴィンケル医者)
ウィルフリッド・ハイド・ホワイト(クラビン)

第二次大戦直後の廃墟になったウィーンに、親友のハリー(オーソン・ウェルズ)を訪ねて来たアメリカ人の作家ホリ―(ジョセフ・コットン)は、そこでハリーがすでに死んでいることを知らされる。親友の死に釈然としないホリーは、ハリーの愛人アンナ(アリダ・ヴァリ)をはじめハリーのことを知る人物達を次々とあたるがかえって謎は深まるばかり。だがそこに、イギリス占領軍の少佐(トレヴァ―・ハワード)から意外な情報がもたらされる。ハリーは水で薄めたペニシリンを横流しする闇取引の黒幕だったというのだ。しかも多数の犠牲者を出していた。さらにその後ハリーの死体を運んだ「第三の男」を見たという門番が現れ…。果たしてハリーの死の鍵を握る「第三の男」とは一体誰なのか?

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