私は告白する

I Confess

ヒッチコックが8年も準備を要したフィルム・ノワール・スリラー
モンゴメリー・クリフトとアン・バクスターの美男美女スターの共演

アルフレッド・ヒッチコックの監 督作品。 ポール・アンセルムの戯曲 を原作に「若い恋人たち」 (’54)の ジョージ・タボリと「回転」 (’61) のウィリアム・アーチボルドが脚本を 書いた。 撮影は 「泥棒成金」 (’54) を始め 「ダイヤルMを廻せ!」 (’54) 「裏窓」(’54) 「鳥」 (’63) などヒッチコック作品には欠かせないロバート・ バークス、 音楽の作曲指揮は「真昼の決闘」 (’52)、「老人と海」 (’58) のディミトリ・ティオムキンが担当。出演は「地上(ここ)より永遠に」(’53)。「陽のあたる場所」(’51)のモンゴメリー・クリフト、 「剃刀の刃」 (’46) のアン・バクスター、 「欲望という名の電車」 (’51)のカール・マルデン、「革命児ファレス」 (’39) のブライアン・エイハーン、「戒厳令」(’73) のO・E・ハッセ、ロジャー・ダンなど。 (1953年・米国)

監督: アルフレッド・ヒッチコック

1953年作品 上映時間95分 製作国アメリカ

監督 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 ウィリアム・アーチボルド/ジョージ・タボリ
原作 ポール・アンセルム 『Nos Deux Consciences』
製作 アルフレッド・ヒッチコック/シドニー・バーンスタイン
音楽 ディミトリ・ティオムキン
撮影 ロバート・バークス
編集 ルディ・フェア
製作会社 ワーナー・ブラザース

モンゴメリー・クリフト(マイケル・ローガン)
アン・バクスター(ルース・グランドフォード)
カール・マルデン(ラルー警視)
ブライアン・エイハーン(ロバートソン検事)
O・E・ハッセ (オットー・ケラー)
ロジャー・ダン(グランドフォード)
Dolly Haas(Mrs.Keller)
Charles Andre(ミレ神父)
ジャドソン・プラット (Murphy)

カナダ・ケベック市の敬虔な神父マイケル・ローガンは、ある夜、教会で働くオットー・ケラーから強盗殺人を犯したとの告解を聞く。事件を担当するラルー警視は犯行時に犯人が僧衣をまとっていたことを突き止め、マイケルに疑いがかかる。だが、マイケルはケラーの告白を他言することができない。そのうえ、犯行のあった夜にマイケルが国会議員の妻ルースと逢っていたことがわかり、警察からの容疑が深まってしまう。ルースはマイケルの無実を証明するために良人、検事、警視、マイケルらの前で、マイケルが聖職を志す以前の過去の恋を打ちあける。そして、事件の被害者であるヴィレット弁護士が、この過去の恋を材料にして2人を脅喝し続けていた事実も判明する。ヴィレット弁護士が殺害された晩は、その対策を相談するために逢っていたのである。マイケルは起訴されたが、確証がないため無罪の判決を受けた。だが民衆は承知せず、マイケルに罵声をあびせかけた。

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